厚生労働省の育児取得率の発表(2019年度)
nippon.comさんの記事によると、厚生労働省が発表した育児休業取得率は女性83.0%、男性は7.48%とのことです。
男性の7.48%については10人に一人もとっていないということで、これは非常に低いと言わざるを得ないでしょうね。
どういう仕事の形態かにもよるでしょうが、10人以上のチームで仕事しているところってあるんですかね?現場に10人以上いるということはもちろん普通にあると思いますが、その作業を10人以上の人間が関与しないといけない仕事というものが想像できず、また、10人いれば一人くらいいなくなってもなんとか現場を回すことはできるのではないかと思います。
異常と言わざるをえないです。
個人的には女性が100%じゃないのも驚きですが。育児をしろというわけではなく、単純に体調面で大丈夫なのかと。産後休暇が8週間あるにしても、別に休んでいるわけではないでしょうしね。
事業規模の大きい会社は取得率も高いが
ニュースの記事を見ると、事業規模別のグラフも出されています。
これを見ると、事業規模規模が大きい会社ほど、
育休取得率も高くなっていることがわかります。
これの意味するところは、「平均値」が事業規模の大きいところによって引き上げられているということです。
収入などでも話題になりますが、平均というのは中央とは異なる、5人の人がテストを受けて4人は100点取って1人が0点なら平均は80点です。
100点の人から見た場合と0点の人から見た場合で受ける印象が異なるのは明らかでしょう。
制度としての対応が必要なのであろう
数字を見ることは大事ですし、目標として定めるのは必要ですが、
「数値を達成すればよい」となってしまいがちなのも否めません。
男性としても、「育児休暇をとってね」と言われても
担当している仕事の状況では休暇を取ることに積極的になれなかったり、
なんとなく、周りの反応も気になってしまいます。
これは、まだまだ男性の育児休暇取得が進んでいないということでもありますが、
個々人の選択に任すような状況であることにも原因はあると思います。
男性の育児休暇についても
原則取得しなければならない
と、制度レベルでしてしまえば、
個々人が気持ちの面で後ろめたさなどを考えることはなくなります。
仕事についても、休暇が前提であれば引き継ぐことを考えますし、
何より「自分でなければできない」という状況が少なくなり、
チームとして処理することで、結果も出やすくなるでしょう。
制度レベルで育休取得をさせることに
悪いことは見当たらないと思いますがいかがでしょう?
女性がうまくいっているかというとそういうわけでもない
男性の身であまり踏み込んだことは言えませんが、
聞いた話と、男性のことを考える上でも同じ状況になるなと思ったので少しだけ。
数字だけで見てはいけない
育児取得はするけど、取得についてうるさい人もいるのよね
こんな声を聞きました。
女性の育児取得率は80%を超えていますが、
その裏には様々な感情が含まれているように思います。
ちなみに、こういったことをいうのは、
「自分の時はこうだった〜」とかいう人も多いようですが
同世代の人が男女関わらず、雰囲気感を出してくるようです。
育休取得者が身近にいれば、
その分、他の人が補充されない限り、自分の仕事は増えるわけで、
不満を持つ気持ちも分からんではないです。
しかし、それは言っても仕方のないことだと思っています。
そもそも育児休業は「明日からとります!」みたいなものじゃなくて、
ある程度計画的に伝えられるものですから、
それまでに、仕事の段取りをつければいいだけの話でしょう。
制度的解決は必要
女性の育児取得においても、職場のマンパワーで解決させようとするから問題が生じるわけで、
制度やシステムとして解決すれば
不満は出ないし、仕事の効率も維持できます。
例えば、育児休業取得が予定されているのであれば、
休業開始までに臨時に期間限定で雇い入れるとか、
新しいプログラムを導入してみるとか、
方法は色々とあると思います。
男女に関わらず、育児休暇について当たり前と考えられるような状況になることが
一番大事なんだろうなと思います。
まとめ的なヤツ
さて、いかがだったでしょうか。
男性の育児休暇取得率については大問題だと思っています。
取りたい人はもっといると思うので、
制度として会社の方にはなんとか頑張っていただきたいですね。
育児休暇を取りたいと思っていない男性については
(状況的に取得の必要がない人もいるかもしれませんが)
ちょっと問題なので考えを改めることをオススメします。
自分の子供ですからね。
いろんな面で、きちんと子育てをすることは大事だと思いますよ。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
この記事が読んでくれた方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
以上、けんしゅふがお送りしました。それでは、また👋